カレー日記を書くですよ。
今回は2019年8月に食べたカレーたち。
このブログはなかなか年が明けない。

【浅草 ガースーカレー】
前回の日記の最後でも浅草を訪れたが、その翌週にまた浅草。
同じ地域に行きたい店が2店舗あっても、基本的にはしごしない主義のため、2回に分けて行くことにしている。
だってあれ、まともに味が分かるとは思えないもんなあ。
確か村上春樹が「ウイスキーの味が分かるのは初めの2杯まで」と言っていたが、カレーも当てはまる話だろう。
おれはおいしさを求めてカレーを食べたいし、たくさんのカレーを食べたという記号を求めてカレーを食べるようにだけはなりたくない。
今回訪れた「ガースーカレー」は、バンドマンっぽいお兄さんが「キッチン&バー ハハハ」というお店を間借りして営業されているようだ。
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バターチキンカレーと、赤ワイン仕立ての焦がしキーマカレーの2種盛り。
インドカレー屋さんで「バターチキン邪道だぜ」と言われることがたまにある。
でも実際のところ、バターチキン&ナンからインドカレーの海に飛び込んだ人は多いだろうし、邪か正かはともかくとしても、バターチキンのうまさまで否定されるいわれはないよね。
某ターリー屋のバターチキンと、ナンを外道ったらこれどうなってしまうのっていうバジルナン、チーズナンも大好きだし。
仕事の休憩中にたまに行くターリー屋があるんだけど、最近上記のメニューが消滅してしまって気をもんでいる。
まさか誰かが「バジルナンなんて外道だぜ」というクレームでも付けたんじゃないだろうな……。
話が大分それたので、2019年の浅草へと再びタイムスリップ。
バターチキンのほか、焦がしキーマも親しみの持てる味で、好みだった。
この時、おれの他にこの店をバーと勘違いして入ってきた集団客がおり、その人たちはすでにどこかで飲んで酔っ払っているらしかった。
その人たちに対する店の方の丁寧な対応を見て、おれ絶対店やるの無理だなと思ったっけ。
大分増えたとはいっても、間借りのカレー屋文化って興味ない人は知らないだろうし、間違って入ってきちゃうのもやむを得ないのかね。
なお2020年1月現在、すでに間借り営業は終了されており、さらにたくさんの方に食べていただけるよう準備中のこと。

【北浜 和レー屋 丁子】
北浜は大阪の地名、つまりここは大阪。
大阪に来たなら、そりゃカレーを食うですよ。
今回は翌日帰りのため店に行ける機会は少なく、かなり選んだ結果「和レー屋 丁子」を訪店。
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虹のようにカラフルなカレー。
左(納豆が入っているやつ)がマーラーキーマ、そして右がツナカレー。
これを頂いた時、今年食べたカレーの中でこれが一番だと直感的に感じた。
マーラー君はほんとカリーさんと相性が良くて、おれ嫉妬してしまうね。
加えておれ納豆カレー好きだし。
世間では納豆カレーは邪道と見る向きもあるが、それは日本から見たカレーの視点というか。
ダルとかサンバルとか、世界のカレーは豆と親和性が高い……っていうか、むしろ豆が主役とすら感じる。
そりゃ納豆カレーもまずいわけがない。
このマーラーキーマは、納豆カレーという点から見ても最高峰ですな。
納豆のことばかり書いたが、ツナカレーも抜群のうまさだった。
他にも気になるメニューが目白押しで、隣のお客さんが食べているカレー丼みたいなのとか、目移りしてならなかった。

【中津 月と太陽】
翌日はネパールの家庭料理である、ダルバートを食す。
ダルバートはミールスに比べると見た目が地味で、また味に強いクセもないが、飽きずに毎日頂ける料理なんだよね。
ごはん・みそ汁・漬物・おかずに近い感覚がある。
まあ、店によってダルなんかはかなり塩気が強いこともあるけれど。
中津駅から10分ぐらい歩いたところにある、中津商店街といういい感じにくたびれた商店街。
さらに奥へと歩いていくと、昼間なのに洞窟みたいに薄暗いお店が。
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入口からして、すでにうまそうな気配がプンプン。
左の絵は『コジコジ銀座』に出てきそうな造形だけど……。
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まさしく月か、あるいは太陽かみたいなダルバート。
いわゆる全マシのようなオールスター感。
右下のカレーたちがメインと思いきや、最奥部にも多数のスターが潜んでいる。
最初単品で食べている時ももちろんうまいが、だんだんと勝手に混ざり、混ぜてはまた混ざり、やがて海へと変貌する。
楽しさもおいしさも、ダルバートには全てがある。
ちなみに+800円で水牛のカレーを付けることもできるそうな。
ダルバート単品でもボリュームがすさまじかったため今回は遠慮したけど、水牛……気になる。
隣では女性の方も一人で食べられていたし、スーツを着た集団客もいたりで、かなり人気店のよう。
この店に来る途中にも何軒かカレー屋を見かけたし、中津で働いている人は楽しそうだ。

【高円寺 トルカリ】
東京に帰ってきて、今度は高円寺のバングラデシュ料理のお店へ。
大一市場という飲み屋とかが多く入った素敵な空間があり、その中にある「ホエール」というレストランを間借りして「トルカリ」として営業しているという形態のお店だった、この時は。
その後無事に間借りではない正式なお店としてオープンし、そしておれは来週このトルカリをまた訪れる予定……別の方がトルカリを間借りしてカレーを作るイベントのために。
もうわけが分からないな。
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これはまたダルバートとも違う美しさ。
もちろん美味しかったが、実は一番強烈な思い出として残っているのは青唐辛子。
かじると火が出るくらい辛いが、変な爽快感も同時にあり、意外と好きだったりする。
トッピングメニューに青唐辛子があったので、「頼まなかったら1本も乗らないのかな?」と判断してトッピングしたところ、どうやらデフォルトで乗っているらしい1本に加え、さらに2本付いてきた。
もちろん残さずに全部食べたけど、それから何だか世界が違って見えるようになりました。

【荒川沖 バナナリーフ】
どん尻に控えしは、茨城に給水塔を見に行った時の話
茨城×スリランカという組み合わせ。
茨城旅程のしょっぱなにまずカレーを食べてパワーを蓄えるべく、荒川沖なる駅で降り、20分ほど歩いて「バナナリーフ」というお店へと向かった。
このあたりは初めて来たし、お店の存在自体も数日前に知った程度なので、そもそも営業しているのか不安に駆られながら。
おかげでやけにお店が遠く感じたが、無事にオープンしていたので一安心。
店内に日本人の方は誰もいなかったが、特に注文するのに苦戦した覚えはない(忘れてるだけかも)。
バナナリーフセットを注文。
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真夏の熱気のように、異国情緒がむわりと漂う。
ちょっと前に「和レー屋 丁子」さんのカレーが一番じゃないかと思ったばかりだが、このカレーも劣らずうまい。
特にロティのすぐ右にあるマトンカレー。
超濃厚で、もう旨味という言葉をそのまま固めてカレーにしてしまった、ブラックホールのような引力を感じた。
この手の濃厚なカレーって、食べた時口の中に広がるうまさと、同時にやってくる幸福感が半端じゃない。ほんと大好き。
おれ下手したらラムよりマトンのが好みかもってぐらいマトンカレー好きだけど、その中でもこのマトンカレーがナンバーワンかもしれない。
茨城では38度の高温の中、自転車に乗って給水塔を探し回ったけど、熱中症になることもなく無事に生還できた(ちょっと体調は崩したけど)。
今思うと、最初に食べたこのカレーが血となり肉となり、おれの命を救ってくれたのかもしれない、なんて。

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