前の日記で何となく『キン肉マン』の超人カレクックに触れたのをきっかけに、ふとキン肉マンを読み始めたらドハマりして、最近出勤前の電車の中でもiPhoneで超人を調べたりしている。
キン肉マンは今また連載されており、当時ブームだったころよりも今が一番面白いという評判を聞いたことがあったんだけど、それは真実だった。
本当に面白い。
リアルタイム世代ではないけれど、アニメの再放送を見て、子ども心にウォーズマン、ロビンマスク、モンゴルマンが格好いいと思っていた。
キン肉マンもアホ面(マスクだけど)の割に意外と知性的なんだよね。
キン肉マンの一人称が「私」なのが好き。
「おいら」とか言い出しそうなキャラ造形なのに。
ギャップ萌え。
さて……カレー日記です。

【中央前橋 インドカレーイシイ】
いきなりのプチ群馬編。
高麗川駅から八高線に乗り、群馬までひとっ飛び。
八高線はプチ旅行気分にさせてくれるから好きだ。
派手な景色は一切ないが、ちょっと怖くなるくらいにひたすら続く田園風景は、年に1度は味わいたい。
そうして片道3時間ほどを掛け、中央前橋駅へと到着。
駅から歩いて5分ぐらいのところにお店はあった。
インドカレーイシイという店名ではあるが、店員さんはインドの方のよう。
41
そう、このカレーが食べたくて群馬まで来た。
オルチキンカレーというメニュー名だが、「オル」に深い意味はないんだとか。
白楽の「サリサリ」で無水のパキスタンカリーを頂いて以来、水を一切使っていないカレーが大好きになった。
使われているのは鶏肉で、口に入れると玉ねぎの濃厚な旨味が飛び込んでくる。
オイリーさはなく、真実剛健な味。これはイケる。
別に注文した野菜のサブジもおいしかったし、わざわざ群馬まで行く価値のある素敵な店だった。
このカレーを食べる以外、群馬で何をするか一切考えておらず、早々に東京への帰路についたが、戻ったらもう夕方だった。
思えば群馬には何度か来てはいるものの、ちゃんと町を見たことは1度もない。
今度は泊まりがけで、群馬カレー食べ歩きでもやりますかね。

【高津 ダルバートシャンティ】
最寄りは高津駅ではあるが、溝ノ口駅からも歩いて10分程度と近い。
元々は学芸大学駅にあったシャンティというお店が閉店し、期間限定で高津にあるノクチラボというシェアマーケットにて「ダルバートシャンティ」という名前でカレーを出しているという。
というのは2019年11月末の話で、ちょうど今年の2月からは神田に移って営業をされているんだけれども。
やっぱり4カ月間が空くと、カレー屋も結構移り変わりがある。
店主さんはかなりフランクで、いろいろ話を聞いてしまった。
年内でお店を閉めた後ネパールに戻り、たくさん材料を買い込んで2月から神田で……というスケジュールだそうな。
43
ダルバートを見ると心が落ち着く。
ミールスに比べると地味だが、これぐらいのほうが肩ひじ張らずに食べられる。 
各品の間にある空間はただの銀色ではなく、そこには夢が詰まっているのだ。
カレーはキーマとバターチキンを選ぶことができたが、ダルバートでバターチキンって逆に珍しいなと思い注文。
ダル(豆のスープ)、穏やかな味でうまい。
お店によってはかなり塩っ気が強かったりすることもあるんだけど、ここのは豆の濃厚さは感じつつも比較的マイルドで、何杯も頂けるお味だった。
一番最初にダルバートを頂いた時、ダルって「ダル」バートと料理名に冠されている割にえらく地味だなと思ったもんだったが、今じゃおれの中でもダルはれっきとしたスターという印象。
お味噌汁がおいしいと他の料理も全ておいしく感じるように、ダルこそがダルバートをつかさどっているといっても過言ではない。
ミールスもラッサムの味で印象が全然変わるし、汁物は大事だ。
最近トラベルカルチャー雑誌『TRANSIT』のネパール特集号を買ったが、ネパールの人は本当にダルバートを日常的に頂いているらしい。
向こうの食事は基本的に1日2食で、朝、夕にダルバートを食べるという。
家庭ごとに違った味のダルバートがあるのだとか……やっぱり現地で食べたくなっちゃうよね。
まあ今は日本でも各所でダルバートが食べられるんだし、まずはそちらを味わい尽くすとしますか。

【野方 カレーの店 no curry, no life】
野方にもカレーのお店ができました。
野方WIZっていう区民ホールの2階にあるんだけど、ここがもうナチュラルに隠し部屋のような場所になっていて、かなり探した。
RPGだったらこういう空間には貴重な宝箱がある。
これは期待できそう!
しかしいざ店の前にたどり着くと、営業時間のはずなのに「準備中」の札が掛かっており、こりゃ外したか……? と思ったが、見れば明らかに店の中に店員さんの姿がある。
諦めきれず「やってますか?」と声を掛けると、どうやら間違って準備中になっていたようで、お店はしっかりオープンしていた。
45
パリパリチキンカレー、ご来訪。
店名が某タワレ●っぽいことも相まってか、このシンプルなたたずまいに、ロックンロールを感じたね。
ここのカレーは油を使っていないのがウリらしく、そのせいなのか、辛さがストレートに舌にぶつかってくるような感触があり、加えて苦味もある。
ムム、これはかなり好みの味だ。
キレのいいカッティングが鳴り渡る、カッコいいカレー。
パリパリチキンカレー以外のメニューも、みんな気になる。
変に多過ぎなくて4種類というのも、気軽に行って制覇できそうでいいなと。
かなり気に入ったので結局後日再訪したが、ポークカレーもうまかったし、こりゃあいい店です。
今このブログを書きながら、明日はダルバート食べようかなと考えていたんだけど、どうやらこのお店のメニューに新しくさば缶カレーが加わったそうで、今どちらにしようか悩んでいる。
食べたいカレーが多過ぎるよ。

【桜台 とんかつカトレヤ】
カツカレーは正義の味方。
西武池袋線が好きだと前の日記にも書いたが、その中でも桜台はここ1、2年で行く機会が増えた町だ。
久松湯という天然温泉が楽しめる公衆浴場があり、それ目当てで初めは訪れたが、他に気になるお店も多いんだよね。
久松湯のすぐ外にある「白河」は風呂上りにお酒を飲むには最高のロケーションだし、ネパールの方がやっている焼き鳥屋「スタイリスアジアン」では締めにカレーが頂けるし、よそ者のおれにも、この町はなじみやすい雰囲気をしている。
上記のお店はみな北口にあり、今回訪れたカトレヤさんは南口。
桜台は南北隙なしです。
ご年配の女将さんが一人で営業されており、店に入った瞬間に時間の流れが緩やかになる。
例えばランチでサッと大忙しで食べて出るなんていうのは、この店には似合わないだろう。
46
さっくりとしたカツにスパイシーなカレー。
何かを特筆する必要などない。文句なしにうまい。
自分は初めてここに来たけれど、後から来た同い年ぐらいの男の人は店の常連のようで、マスクをしていたので女将さんに「体調悪いの? 大丈夫?」と心配されていた。
おれはうらやましいと思いつつ、ほっこりした気持ちになって、店を出たのだった。

【浦和 カフェ&バー胡蝶】
浦和にもあったのだ、平日昼だけカレーが。
営業日は水木と限定されており、水曜はスリランカカレー、木曜はオリジナルカレーを提供しているのだという。
ひえーカレーのジュッティーと丸かぶり!
ここは間借りではなくて、普段は夕方~夜に営業しているカフェバーが、水木だけ昼にカレーを出しているという面白い形態みたい。
1年ぐらいずっと行きたいと思いを馳せていたが、そろそろ2019年も終わるころになって、ようやく水曜日に伺うことができた。
カフェバーというか、見た目はモロにスナック。
メニューはカレーの他に豚の生姜焼き、焼き魚の定食もあるそうで、お店のお姉さまに「人気なのよ」と生姜焼きを勧められる。
腹ペコのおれは「それもアリかも……」と一瞬思ったものの、今回を逃すと次いつ来られるかは分からない。
初志貫徹で、スリランカカレーのプレートを頂くことに。
47
スリランカカレーはカラフルだなあ。
今回のカレー日記はダルバートだったりカツカレーだったりスリランカカレーだったり、オールスターゲームのような彩りを持った内容となった。
始めバラバラに食べて、途中から混ぜて混ぜて混ぜて混ぜて。
惑星を自由にできる神様のような気分になって、カレーを頂く。
お店の方は趣味でカレー食べ歩きをされているらしく、最近も茨城まで食べに行ってきたんだとか。
おれも群馬(インドカレーイシイ)でカレー食べた話をしたり、カレー談議に花が咲いた。
なお木曜日のオリジナルカレーも人気だそうで、特にグリーンカレーがおいしいとお勧めいただいた。
でも木曜日の平日、いつ行けるんだろう……。