Soundcloudに「夜の車輪」という曲を上げてみました。
どうぞ聴いてみてください。
Mizuki Kamiyama / 神山水樹 · Night Wheel / 夜の車輪
なみにこれ、10年ほど前のデモ音源。
自分が曲を作り始めて、2番目に作った曲だったはず。
今改めて聴いてみても、あのころのおれはサニーデイ・サービス好きだったんだなあと。
今でも新譜は欠かさず聴いてるし、サニーデイ好きは変わらないけど、作る曲はそことは離れてきた。
まあ、聴く側からしたらまた違う感想を持つかもしれませんが。
さて、今回もキノコ日記。
今回も狭山丘陵で、先週日記に書いたのと同じあたりをめぐっとります。
コロナで県をまたいだ移動がはばかられるのが一番の原因だが、キノコはとにかく移り変わりが早く、1週間たっただけでもまったく生えている種類が変わるので、同じ場所を繰り返しめぐってこそ見えてくるものがある。
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というわけで早速初見のキノコに出会うことができた。
これはオニイグチ科のキノコ。
割とそこらに生えているキノコらしいのに、ずっと見つけられずにいたので、これは嬉しいね。
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食べる目的ではないし、きれいに生えているキノコを抜くのはもったいないのでいつも抜かずにいるんだけど、今回は種類を同定する目的もあって抜いてみた。
オニイグチ科のキノコはオニイグチ、オニイグチモドキ、コオニイグチなど数種類があるが……その中でも2009年に新種発表されたというツブカサオニイグチに見えるが、どうだろう。
見た目は毒々しいが、オニイグチは食べられるキノコ。
他に似たキノコもなく、食菌初心者にも安心だそうな。
『少年アシベ』のスガオ君みたいな存在ですな(一見怖いけど実はいい子)。
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生え立てのキノコ。
種類の同定は諦めたが、この日はこんなふうに状態のいいキノコがたくさん見つかり、キノコウォッチングに良き日だった。
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おそらくシロウロコツルタケ。
割とどこでも見られるが、食べると死ぬレベルの猛毒キノコ。
でもこの見た目、結構好きなんだよなあ。
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ムラサキヤマドリタケさん。
高貴な見た目に位負けしたおれは、さん付けにせずにはいられない。
今年すでに何本か見ている種だが、これまでのはみんな虫食いだったりして状態が悪かった。
が、この個体は最高の姿。
タマゴタケはもちろんかわいらしくて好きだけど、美しいキノコを選ぶなら、おれは間違いなくこのキノコを挙げる。
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ムラサキヤマドリタケ、傘の部分が紫一色のものと、黄色が混ざったカラーリングのものの2種類が存在しているんだよね。
前者のが美しいと思っていたが、この個体を見て考えが変わった。
これを見られただけで、今日ここに来たかいがあった。
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これ、1週間前にも生えていたムレオオイチョウタケと同一個体と思われる。
時の流れは残酷だ。
といっても虫が付いているだけで、まだがっしりとした姿は健在だけど。
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来ました、ドクツルタケ。
「デストロイング・エンジェル」というイカス英語名を付けられたキノコで、食べると死は免れない。
それだけならただの毒キノコだけど、それでいて見た目が美しいってのがこのキノコの何よりの特徴。
これはこれで、シーズンに1度は拝んでおきたいという。
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シロツチガキかな。
これも先週見たキノコだが(場所が違うため別個体)、ここまででかいのは初めて見た。
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すぐそばに落ちていたこれ、シロツチガキの幼菌かな?
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オニイグチ科のキノコに続き、また初見のキノコに出会うことができた。
これはおそらく、アシボソノボリリュウ。
これを「ノボリリュウ」と名付けるとはいいセンスしてるぜ。
龍というにはひ弱すぎる気もするが、空に昇っていく龍の雰囲気がまったくないわけでもなく、絶妙なあたりを突いていると思う。
おれだったらハサミタケとか付けてしまいそう。
チョキタケでもいいな。
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これは割と多く生えていた。
初見キノコで嬉しいんだけど、えらく見た目が地味だね。
ハート型といえなくもないんだけど。
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ベニタケ科のキノコ。
何だろう……キチチタケ?
この日は雨上がりで傘の部分に水が溜まっており、カラメルみたいなテカリがきれいだったが、初心者キノコ観察者には見分けが付きづらくなってしまってつらい。
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キチチタケであればこすると乳液を出すそうだが、これ出なかったから違うのかな。
うーん、分からない。
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キチチタケらしきキノコに会えたかと思えば、今度は本家チチタケが見つかった。
特に栃木で食用として愛されているキノコで、こすると乳液を出す。
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こんな感じに。
チチタケ、去年は秋川渓谷のあたりで見つけたけれど、狭山丘陵にもあるんだね。
これ一つ前のキチチタケ? っていってたキノコももしかするとチチタケだったのかなあ。
狭山丘陵ではこれまでチチタケを見たことがなく、このへんにはないんだろうなっていう先入観で見てた部分があったので。
乳液は出なかったけど、見た目はチチタケだった。
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にしてもちっちゃい虫がたくさん付いてて、なかなかにグロい。
漫画とかだと、キノコって取ってその場で焼いて食べられたりしてるけど、虫がまったく付いていないキノコはまれ。
キノコと虫は一蓮托生といってもいいほどで、取った後は塩水に付けて虫出しする工程が必須。
取ってそのまま焼いて食べるなんてのは、相当の猛者だけのようだ。
さて、この日のキノコウォッチングはこれで終わったものの、暇なおれは翌日また狭山丘陵を訪れた。
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さっそくウスタケに出会うことができた。
色形はきれいだけど有毒。
これも去年秋川で見つけたキノコだが、狭山丘陵では初遭遇となる。
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手前には幼菌も。
幼菌はなかなかウスタケには見えない。
ウスタケはラッパタケ科に属するキノコであるが、幼菌はそれこそラッパそのものって感じ。
色も金管楽器だし。
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ウスタケには別のポイントでも会うことができた。
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シロテングタケ?
雨でボロボロになったドクツルタケ、あるいはシロウロコツルタケにも思えなくもない。
(2022/9追記・おそらくコトヒラシロテングタケかと思われます)
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崖に生えていたこれは、コウジタケ?
小さすぎて種類の判別が難しい。
イグチ科のキノコはこうしたトリッキーな生え方をしていることが多く、ほんと見ていて飽きない。
キクバナイグチみたいに崖面に好んで生える種類もある。
今回オニイグチ(科のキノコ)やアシボソノボリリュウなど、初見キノコに多く出会えたので楽しかった。
次の4連休もろくに遠出もできないし、曲作りやキノコ探しに終始する予定。
まあ、ちょうどいい機会といえばそうだ。
でも多摩は埼玉にほどなく近い地域ということで、埼玉への出入りぐらい多めに見てもらえないかなあ。
23区に住む人間からしたら、多摩人は遠くの地に住む人間であり、しかし近隣であるはずの埼玉、神奈川への出入りははばかられるという……損な地域だよ。
ちょっと取っ付きづらい親戚のようなポジション、多摩。

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