朝6時に起きてキノコ探しに出たものの、まるで見つからず。
カラカラの気候だとキノコは生えないため、夏の終わりごろ、一時期まったく出なくなる時期がある。
分かっていながらも、ついつい見に行ってしまう。
秋になるとまたそこかしこに姿を現すようになるので、今は雌伏の時ということか。
というわけで今回もカレー話。

【桜台 スタイリスアジアン】
しょっぱなからカレー屋じゃなく、居酒屋。
数回行っているので、もしかしたら前にも紹介したかもしれないが、いい店なのでそりゃ何回も書いてしまうのも仕方ない。
秋元屋というやきとんの聖地のようなお店があり、そこで修業されたネパールの方が開いたお店。
メニューもやきとんがメインで、おつまみ的な小さいカレーがあるくらいだったが、久々に来たらネパールのメニューが増えていた。
単にネパール居酒屋というだけなら他にもあるが、この自然なやきとん屋とネパールの混ざり具合、個人的に大好き。
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これでもカレーを紹介する日記です。
マサラオムレツ200円。
オムレツこんな安くていいの? と思いながら注文したが、やって来たのは値段相応にプチサイズだった。
でもこれすごいおいしい。オムレツの優しさとスパイスが違和感なく混ざり合っている。
そりゃ日本酒も進むよ。
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ひと口カレー。
締めにお味噌汁を頂くような感覚で食べられる。
写真はないけど他にバターロティも頼んでおり、これもイケた。
日本酒以外にハイボールも飲んだのに、なんとこれでお会計は2000円いかず。
何だここ、神さまのお店だったのか。
ひと口カレー以外にもカリーライス、バターチキンカリーなるメニューも増えていたし、これからも通わないといけないな。
桜台、縁もゆかりもない土地なのに、いい店が多いのでついつい降りてしまう。

【豪徳寺 OLD NEPAL TOKYO】
大阪に「ダルバート食堂」というお店があり、そこの姉妹店が豪徳寺にオープンしたとのことで、こりゃ行くっきゃない。
お店の内装も見るからにこだわって作られており、品がありながらも一見さん、おひとりさまでも入りたくなる感じ。
おれはたまたまサクッと入れたが、並んでいる時に名前を書く用のボードも入口に用意されていたし、オープンしたのは最近だが、早くも大人気の模様。
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ダルバートってボリューミーながらも野菜をたっぷり食べられるのがいい。
ステーキを食べるのとはまた違った方向に、元気が湧きだしてくる。
ネパールの家庭料理ダルバートも、こうやってドレッシングされると、めちゃくちゃお洒落になるね。
グンドゥルック(発酵青菜)のスープカレー風、とても好みだった。
この日はなかったが、水牛のカレーも時にはあるらしい。
水牛カレーと聞いて思い出すのは、大阪市の中津にある「月と太陽」
メニューにある水牛カレーが気になったが、あの日は炎天下で朝から給水塔を探した後、ヘトヘトで店に来ていて、もう今日は肉は無理って体調だったんだよね。
頂いたダルバートは本当においしかったが、水牛カレーを食べなかったことが心残りになっている。
上に書いた「ダルバート食堂」も大阪のお店だ。
なぜか豪徳寺でカレーを食べながら、関西のカレーに思いを馳せてしまった。
コロナが落ち着いたら大阪カレー遠征でもやりますかな。
でも先に名古屋でカレー&給水塔遠征をしなくちゃいけないからな。
コロナ後の世界で、やりたいことは尽きない。

【立川 野菜と創作curry 舞】
「OLD NEPAL TOKYO」の翌日、立川でまたカレーを頂く。
割と最近も訪れているんだけど、ここのお店もまた「ダルバート食堂」で働いていた方が出したお店だったはず。
ダルバート食堂すごいなあ!
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このお店は特にダルバートと銘打ってはいないが、「そこはかとなくダルバート」なんだよね。
まあがっつりダルスープがあって、サグ(小松菜をスパイスで炒めたもの)もあるわけですが。
ただここはカレーがとにかく個性的で、和の雰囲気も強く、ダルバートとか和とか、そういった一つのワードには収められない感じ。
この日のカレーは「キムチもやしキーマカレー」「梅干しと大葉のさっぱりチキンカレー」、それに……。
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水蛸と水茄子のおろしポン酢冷やしカレーでござい。
夏にぴったりのさっぱりしたカレー、最後にこれを頂いて、体の中が洗われた。
ちょこちょこメニューが変わるので、都度食べたくなってしまう。
うまく乗せられているのか? おれは。
何にせよ、ぜったいまた来よう。

【池袋 満足ハウス】
その日、おれは池袋の風俗街にいた。
歩いて風俗街の端にある「満足ハウス」へと向かう。
こう書くと何だか意味深だが、れっきとしたネパ屋さんなのだ、ここも。
アレな立地条件だし、穴場的なお店だろうと考えていたが、何と店内はほぼ満席。
ネパールの方の他に中国の方や(ネパールの店員さんに「辛いですか」と聞かれて、めちゃくちゃ辛いと返していた。中華料理も辛い印象があるが、辛さのベクトルが違うのかね)、一人でカレーを食べている日本人の青年など、いろいろなエッセンスが混ざり合った独特なムードが形成されている。
ここはなんと、僅か500円でダルバートを食べることができる。
と思いきや注文するとすでにライスがないらしく、ナンを付けてもらうことに。
ダルバートのバートはライスを意味するので、こうなるとダルバートと呼べるのかって話ではあるが……最近ナンを食べることもめっきりなくなったし、たまにはいいか。
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これがダルバートなのかはもはや分からないが、濃厚なダルスープ、うまい。
洒落たダルバートももちろんいいが、この簡素なワンコインダルバートも捨てがたい。
時に豪華な食事、時にサッと食べられる定食と化すダルバート、奥深き料理なり。

【目黒 バルピパル キッチン】
ネパール料理屋のいいところとして、お酒も意外と充実しているというのがある。
かつ日本の居酒屋と比べるとどうしても認知度が低いせいか、混み合うほどお客さんが入っていることはあまりなく、ネパール料理を頂きながら静かに飲めるのがいい。
おれはこの日ダルバートが食べたく、かつ一人で飲みたかった。
元々は西小山にあるお店で、こちらは2号店。
他にも飲みに特化した「チャチャフィ」という兄弟店が武蔵小山にあったりと、目黒周辺に勢力を伸ばしているお店。
兄弟店というのは表現は本当にふさわしく、たくさんいる兄弟がそれぞれのお店をされているのだとか。
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ククリラム(ネパールのラム)を頼むと、豆を揚げたもの? を付けてくれた。
これがとても口当たりが良く、おつまみに最高。
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てんこ盛りダルバート。
小豆色のダルスープが美しい。
たくさんの絵の具が用意されて、パレットもそこにある。
単色でもいいし、どう混ぜるかは全てが自由、思いのまま。
ダルバートはそんな最高の料理なんです。